過去ログ - ローラ「禁書ちゃーん?単位が不足しておるから補講☆」禁書「なん…だと…」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/03(木) 13:38:05.73 ID:HE42mkPW0
  夜空に浮かぶ月のような少女の銀髪は腰まであり、つぶらな緑の瞳は不機嫌な色に染まっていた。
  袖口や胸元の金色の飾り以外すべて真っ白で長めのスカートが特徴的な制服を来た少女。
  昼間は気にもならないが闇夜にはやけに浮い目立つデザインだ。
  遠目から見れば、白い磁器に金の細工が施された骨董品のティーカップをひっくり返したようにも見える。 
  
壊れかけの街灯がパリッと嫌な音を立てた。
  点滅気味の光が路地裏を照らす。
  大通りからも彼らのやり取りを見えているはずだ。
  
  なのに。
  少女を助けようという勇気ある人は、行き交う人ごみの中から現れない。


(……仕方ないといえば、仕方ないんだけど……)    


  少女は内心で嘆息した。
  この街では「こんな光景」はよく見られること。
  一々反応するほうが馬鹿だと言えよう。
  
  誰だって怖い思いはしたくない。
  誰だって危ないことに関わりたくない。


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