過去ログ - さやか「あたし……もうゾンビなんだよ!」大道克巳「それがどうした!」
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55: ◆mbgGrCikwU[saga ]
2012/05/08(火) 08:15:04.54 ID:4+g23aav0
「う、ひっく……グス……」

 何時の間にか、巴マミの目からは涙があふれていた。

「でも俺がネバーとして訓練させられていた時には、俺のおふくろが側に居てくれた」

「え?」

「おふくろがな、俺をネバーに改造したんだよ」

「そんな……」

 残酷な、と言いかけた巴マミを大道は制する。

「良いんだ、俺におふくろの気持ちは解らないが俺は不満に思っちゃいない」

 そう思う心すら既に無かった。

「大道さん……」

「でも巴マミ、お前は違う」

 大道はマミの肩を掴む。

「おふくろが俺の側に居てくれたように、せめて今からは俺がお前を守る、仮面ライダーとしてな」

 マミが驚いたような表情で大道を見つめる。

「良いな?」

「え、と……」

「良いな?」

「……はい、助けてください、仮面ライダーさん」

 巴マミはその日初めて、心の底から少しだけ笑った。
 その笑顔は大道がかつて守れなかった少女のそれにそっくりだった。
 じゃあお近づきの印と紅茶のお礼だ、そういって大道は細胞維持酵素をマミに渡した。



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