過去ログ - River -いつまでも変われないあなたへ-
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46:ちぢれ[sage]
2012/05/14(月) 00:23:42.76 ID:Vj89o+hAP

静姫「でも私が住んでた所はビルに囲まれてる様な場所ではなかったですし」

潤一「それでも、コンビニがいっぱいあって、道路は夜中でも明るいんだろ?」

静姫「……まぁ、確かにこっちに来て、コンビニの少なさと夜道の暗さにはびっくりしましたけど」

 どうやら俺の都会観は合っていたらしい。
 
潤一「東京やら大阪やらへ……って言って転校してくやつは結構みてきたけど、都会からわざわざこっちに転校しにきた人は初めてかもな」

 この町も今の時代の流れに逆らうこと無く、過疎と高翌齢化が着々と進んでいる。
 みんな仕事のある都会へと行ってしまうし、それはもうしょうがないことなんだろう。

 でも、それに振り回されてるのは大人だけじゃなくて子供もだ。
 クラスメイトの『親の仕事の都合』なんて転校の理由に、理不尽を覚えない時はなかった。

潤一「どうしてまたこんなへんぴな街に?」

静姫「それは……」

 立花さんは、俺の質問に目を逸らして言葉を途切らせた。
 答えにくい質問だっただろうか。

静姫「あ、でも、この町……私、好きですよ」

  質問の答えになっていないけれど、それを突っ込むのは野暮だろう。

潤一「そうなの? 何にもないけどな」

静姫「確かに何にもないですけど」

潤一「だろ?」

静姫「……でも、私にはそれくらいが丁度いいです。前に住んでいた所、嫌いでしたから」



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