過去ログ - River -いつまでも変われないあなたへ-
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8:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:31:20.36 ID:yoGXwZnsP
 伊東千沙渡は、3つ年下の幼馴染だ。
 中学2年生で13歳。朝はこうして途中まで一緒に登校することが多い。

 本当は、彼女は俺の幼馴染と言うより、俺の弟の幼馴染だと言った方がいいかもしれない。
 俺の弟が千沙渡と同学年でなければ、例え近所に住んでいたとしても、一緒に登校するような関係にはならなかっただろう。

 まぁ、昔っから毎日一緒に登校していたという分けでもなく、色々複雑な理由というか、流れ……があるのだ。
 たまたま、ここ最近は一緒に登校する朝を送っているというだけだ。
 

 千沙渡は、このあたりではちょっと名の知れた名家の親類の家系らしく、つまりはお嬢様なのだ。
 千沙渡がお嬢様……というと、長い付き合いがあるから俺は吹き出しそうになるが、千沙渡の事をよく観察していると、どうも否定しきれない。

 いつも姿勢がいいから頭から足先までまっすぐスラッとしてるし、制服にシワがあるのを見たことがない。
 俺とはこんなに気さくに話しているけれど、普段年上と話すときは大人も顔負けの敬語をつかいやがるし、だから先生の受けもいい。
 学校の成績も昔からピカいちで、情けない話、俺も千沙渡に教わったりすることがある。

 昔っからポニーテールだが、たまに千沙渡が髪を下ろすと、いつもそのボリュームと艶やかさに驚かされる。
 肌も白いし、きっと着物でも着たらそれこそホントの……

千沙渡「今日の潤一にいさん、目がえっちぃ」

 ……いかん。
 無意識のうちに千沙渡の事をジロジロ見てしまっていたらしい。



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