104: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/06/22(金) 23:04:10.25 ID:ca1gTGnY0
刻命「気を狂わせて喰らうのだろうな……この廃校は」
初春「…………」
刻命「とにかく僕の妹なり、君の友達なり、生き残っている人間を……早く探し出すに限る」
指差す手を引っ込めて、女生徒から顔を背ける。
そして、入ってきた出入口に向かって歩き出そうとしていた。
初春「はい」
刻命の背中を追うようにして、顔を向ける。
正直、放っておくわけにもいかないと思ったが――このまま一緒にいても、何かしらの障害になるのは目に見えている。
これまで身動きはしないようだから、恐らく今後もじっとしているのだろう。
それを無理に連れて行こうとなると、何が起こるか想像もつかなかった。
最悪、豹変して危害を加えられるということも考えられる。
気が触れたときの行動は、常識というリミッターが外れている分だけ、質が悪い。
それこそただでは済まないといった事態に陥ることも、十分に考えられる。
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