106: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/06/22(金) 23:05:30.07 ID:ca1gTGnY0
初春「ひっ!?」
一瞬、全身が凍りついた。
怯えの色を露にして、情けない声をあげる。
その場からすぐに立ち去ろうとするが、足が言うことを聞かない。
まるで何かに体を絡め取られたかのように、一切の身動きができなかった。
??「……ない……」
女生徒の唇が微かに動いた。
何かの言葉を発しているようだが、声があまりにも小さすぎて聞き取れない。
初春「…………」
なおも金縛りにかかった状態のまま、目を見開いて、女生徒の瞳を見つめるだけ。
吐く息だけが、自然と荒くなってきていた。
刻命「おい、どうしたんだ」
初春「…………」
同行者が声を掛ける。
そして初春の肩を掴み出した。
しかし、それでも当の本人は体が固まったまま、いまだに身動きができないでいた。
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