115: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:07:57.45 ID:wjxL0IG/0
由香「どこも……入れそうにないよ……」
美琴「まったくね」
1階はおろか、2階の部分にも窓はいくつも並んでいる。
しかし、いずれも閉ざされているか、わずかに開いていても窓枠が動かない。
本館の中に入り込むには、無理なように思えてきた。
自然と口からため息が漏れ、表情に落胆の色がにじみ出る。
が――そんな時。
由香「あっ、あそこの窓」
美琴「え?開いてる?」
背後で由香が指差した先にある窓――それらのうち一つが大きく開け放たれていた。
ただ、見たところ照明は灯っていないようだった。
美琴(他には開いてなさそうだし、ここから入るか)
砂鉄のベルトの先端を、窓に横付けする形で延ばす。
窓は完全に開け放たれていて、入り込むだけの余裕は十分にあった。
ただ、何があるか分からないので、そっと中の様子を覗き込む。
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