118: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:10:27.69 ID:wjxL0IG/0
美琴「うっ……何、このにおい……」
由香「油臭いよぉ……」
室内に入る込むと同時に、嗅覚を刺激する臭い。
思わずむせ返りそうになった。
――油特有の臭い。
ただ、石油が揮発した時のような鼻を突くきつい臭いではない。
むしろ、台所で油料理をしたときに残る食用油のそれに似ている。
その度合いがあまりにも濃いためか、息苦しく、暑苦しく――さらにはその臭いが容赦なくまとわりつくようにさえ感じられてしまう。
そして、油の臭いに混じって、鼻を突く異臭。
時折息をするのさえ苦痛に思えてしまうぐらいに、鼻を突く。
あえて言うなら、たんぱく質を燃やしたときに生ずる、特有の臭いに似ていた。
美琴「これ、ちょっときついって」
思わず背後の窓を振り返り、すぐさま駆け寄る。
あまりに息苦しく感じられ、外の空気を吸い込みたくなったのだ。
――が。
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