123: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:14:56.37 ID:wjxL0IG/0
美琴「人体模型じゃないの。びっくりさせるなっつーの」
正体が分かった"それ"に対して、やれやれと言いたげな視線を向ける。
両手に腰を当てて、小さくため息をつく。
180cm位の身の丈はあるだろうか。
頭から胸元に掛けて、見えないように白い布が被せられている。
しかし、その下から覗くものから、それが何であるかの判断は容易に行えた。
一見すると、理科室などに置かれている人体模型――といったところか。
平べったい胸板の右半分が肌色。
普通の人間の肌を模したといったところか。
左半分は、白っぽい線が幾つも入った赤い物体が密集して束になっている。
それは人の筋肉を象ったものだろう。
胸板の真ん中辺りからは、筋肉の部分も繰り開かれていた。
そこからぎっしりと詰め込まれている様々な臓器が覗かせている。
下の方で渦巻いている腸や、その上にある肝臓や胃といった臓器だった。
相当精巧に作ったのだろうか――それらは鮮やかな赤い色で塗られていて、いずれも網の目のように赤い血管が張り巡らされていた。
さながら、本物みたいにさえ思える。
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