133: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:23:55.47 ID:wjxL0IG/0
――が。
今、この場で目にしている光景は――絶対能力進化実験の時とは、あまりに異質だった。
残虐すぎて、という意味ではない。
――ヒトを徹底的に苦しめて、ぶっ壊す。
命を奪った後で、徹底的に破壊して、いたぶる。
いや、命を奪う最中かもしれない。
痛みと苦しみで、精神を壊しながら、死に至らしめる。
そんなことは、もはやどうでもいい。
分かったところで、どうだというのか。
むしろ、分かる気すら起きない。
そんな気を起こしたらなら、とことん自分自身を嫌悪してしまうだろう。
――あまりにもどす黒い、狂気と悪意。
それらがこの惨状を表現し、この室内を充満させていた。
ただこの場にいるだけでも、押しつぶされそうになる。
簡単に飲み込まれてしまうと、本能が訴えかけてきた。
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