143: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:34:23.32 ID:wjxL0IG/0
美琴「……な……どういうことよ……これ……」
なおも息を荒げながらも、足元にある切断死体に歩み寄る。
目を大きく見開きながら、じっと視線をある一点に集中させた。
あまりにも残虐な死体を見て感じた恐怖よりも――目にして湧き上がった"別の感情"が勝るようになっていた。
焼け焦げた顔を見ても、誰か分からない――というより、男か女かすら分からない。
でも、胸に膨らみがあることから――女性ということは分かる。
着ているブレザーやスカート――辛うじて中高生ということだけは分かる。
――だが、問題なのはそこではなかった。
死体が着ている――その制服。
ベージュのブレザーに、青系のチェックのスカート。
首元に焼け残っていた、赤いリボン。
そして――左の胸元にある、その学校の校章。
赤いシールド状の図形に、四つ葉のクローバーを象った図形。
その中に刻まれている、"J"の字を象った文字。
美琴の着ている制服と、まったく同じデザイン。
どう見ても明らかだった。
――常盤台中学の制服だということは。
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