165: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:51:39.14 ID:wjxL0IG/0
??「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」
まるで怪物の断末魔のような、咆哮。
皮膚や筋肉を炎で燃やされながらも、左右にふらついている。
美琴「うっ……」
たんぱく質が焼けたときに生ずる、特有の嫌な臭いが鼻に付く。
やはり、目の前の人体模型は――人間の体でできていたのは間違いないだろうと、確信した。
あまりにきつい臭いに、思わず手で鼻の辺りを覆ってしまう。
??「……ぉぉぉおおおおォォォ……」
苦しげな声をあげながら、体をよじらせながらも――人体模型は美琴の方へとまっすぐに歩み寄ってきた。
炎に包まれているにもかかわらず、じわじわとい迫ってくる。
美琴「くっ!!」
すんでのところで、突っ込んでくる人体模型をかわす。
数センチの差であり、危うく炎が燃え移る所だった。
そして――人体模型は勢いを殺さないまま、進行方向に向かって倒れこんだ。
床に伏せた状態で、ぴくりとも動かない。
ただ、体を燃やす炎がじわりじわりと周囲の床を伝わっていく。
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