169: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:57:17.71 ID:wjxL0IG/0
美琴「……これって……」
表情が凍りつく。
息が激しくなり、全身の震えが激しくなる。
そうさせた対象は――生首の頭皮の部分に張り付いている物体だった。
すっかり黒く焦げて、変形してクリームのように貼り付いている、その物体。
どうやら、カチューシャのようだった。
頭に付けたまま、煮えたぎる油の中に投げ込まれたのだろう。
原型を留めていなかったのだが、なんとなく推測は付いた。
ただし、美琴の目を引いたのは、カチューシャ自体ではない。
問題は――そのカチューシャにいくつか貼り付いている物だった。
球状になるように縮こまっている、くしゃくしゃになった紙のようなもの。
すっかり黒く変色して、一見すると何か分からなかった。
だがよく見ると――それはある"モノ"のように連想できた。
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