27: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/14(月) 06:36:05.60 ID:7tHnqN7P0
――先程と、変わっていなかった。
今にも外れそうになっているのにもかかわらず、窓は少しも動いていなかったのだった。
刻命「怖がらせてすまないな」
初春「い、いえ……気にしてませんから」
刻命「そうか。それはともかく……」
小さくため息を吐くと、外れかかった窓から手を離す。
相変わらず、窓自体は外れかかった状態を維持していた。
寸分たりともすれることなく。
刻命「隣の本館もこんな調子だよ。外に面した窓はおろか、一部の部屋の引き戸も固定されたかのように動かない」
窓を握っていた手を、ズボンのポケットに突っ込む。
そして、そのまま廊下を歩き出した。
334Res/214.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。