311: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:20:15.82 ID:qFLkEode0
黒崎「…………」
左足を一歩室内に踏み込ませる。
同時に手にした懐中電灯を、まずは左のほうへと向けた。
それに追随するかのように、初春が上半身を室内へと少し傾ける。
初春「…………」
見えたのは小部屋に唯一あると思われる、外に面した窓。
この窓も例に漏れず、これまで見てきたものと同じように所々が割れて、今にも枠自体が外れそうだった。
しかし――きっとこの窓も同じように、空間に固定されたかのようにびくともしないのだろう。
他には特に何も無く――当然人影も見当たらない。
無意識のままに、窓とは反対側――黒板の裏側にあたる空間へと視線を向ける。
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