313: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:21:34.25 ID:qFLkEode0
初春「ひっ!?」
一瞬、全身をびくつかせた。
顔を引き攣らせながら、一歩、また一歩と後ろずさる。
右肩が黒崎の体に触れると同時に、彼の左手を思わず掴んでしまう。
黒崎「…………」
自分の腕を掴む彼女の掌が、小刻みに震えているのがはっきりと伝わってくる。
そうなった理由は明らかだった。
先ほどの雷鳴に怯えてなんてことは、決して無いと思う。
その原因となった"モノ"。
実際に目の当たりにして、黒崎は複雑な気持ちになっていた。
横で震える初春に声を掛けることはおろか、自分自身の中に沸いた感情を抑えることすらままならない。
何もいわず、その"モノ"を――ただじっと見つめていた。
一体の――死体を。
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