317: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:26:34.97 ID:qFLkEode0
黒崎(まさか……あの児童霊とかに追われていたっつーのか!?)
入ってきた出入口に、ふと目を向ける。
誰かが入ってくることはおろか、空気が流れ込む気配すらない。
湿り気とかび臭さを帯びた空気が、どんよりと小部屋の中に漂っているだけだ。
黒崎「なあ、飾利ちゃん」
初春「…………」
黒崎「外に誰もいない……よな?」
瞳を小刻みにせわしく動かしながら、小部屋の出入口を見ている少女。
右手をだらりと垂らし、左手にはどこで拾ったのか、タオルのような白い布を握り締めている。
恐る恐る、声を掛けてみる。
そんなもの、自分で見に行けばいいだろうがとも思うが――彼女の様子と、脳裏によぎった悪い予感が、彼をそうさせた。
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