4: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/04(金) 23:35:45.97 ID:VOY4ySMs0
結衣「――!!」
思わず首を引っ込めた。
途端に右腕から発する痛さが度合いを増し、思わずその場に倒れこみそうになる。
が、なんとか引き戸に掛けた左手で体を支え、その場は持ちこたえた。
――脳裏にある光景が思い浮かんだのだった。
まだ如月学園の生徒だった頃の自分。
翌日に志望する大学の推薦入試を控えて。
――思い人からもらった鉛筆の入ったペンケース。
それを忘れて帰ってしまったことに気づいて、夜の教室まで取りに戻った時のこと。
見つけて、教室から出ようとした時。
何気なく首を廊下へと突き出した時。
教室から出ようとしたときに――引き戸が勢いよく閉まった。
首は閉じようとしようとする引き戸に挟まって。
異様な圧迫感と激痛が襲い。
息苦しくなってもなお、引き戸を開けようと手を掛けた――。
が――その甲斐もなく、引き戸はなおも首を締め付け、ついには――!!
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