74: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/06/04(月) 23:30:27.73 ID:DwsQRxNp0
初春「……ないです……」
ぽつりと、浮かんだ言葉を口にする。
が、あまりにも小さな声なので、刻命の耳にははっきりと届かなかった。
刻命「何が……ないのかい?」
初春「刻命さんが……そんなに自分を責めることはないです。そんなに自分を責め立てても、クラスメートは返ってこないじゃないですか」
じっと刻命の顔を見詰める。
真剣に、何かを力強く言う表情で。
刻命「それは……」
初春「自分が許せないっていうのですか?そんなの、こんな得体の知れない、霊がうろついている、何が起こるか分からない所に放り込まれたんですよ。病院とかそんなのもないですし、今更くよくよと悩んでも、何の解決にもなりません」
まるでまくしたてるかのように、話しかける。
じっと相手の目を見詰めながら、語調もやや荒くなるような感じで。
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