82: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/06/11(月) 22:56:32.21 ID:Ja2hPHRV0
初春「…………」
刻命「行こうか」
あまりの轟音に、一瞬体をびくつかせる初春。
そんな彼女とは対照的に、刻命は特に動じないといった様子で、先へと進みだす。
階段を登りきった先には、廊下になっていた。
右は行き止まりになっていて、左の方向へと伸びている。
2階の廊下も、今まで歩いてきた所と変わらなかった。
所々で蛍光灯は灯っているものの、全体的に薄暗い。
そして、天井や床の一部が抜け落ちていたり、壁が崩れていたりしているのも、これまで来たところと変わらない。
いや、むしろ隅々に張っている蜘蛛の巣が多い。
ただでさえ陰鬱な空気が重苦しく感じられる。
異様なまでの湿っぽさが、肌にねっとりとまとわりついて、正直気持ち悪い。
334Res/214.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。