88: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/06/11(月) 23:03:17.40 ID:Ja2hPHRV0
「……であえな……りかえす……」
先程より、はっきりと聞こえた。
何を言っているのかまでは分からない。
ただ、女の声で何かの言葉を、途切れ途切れに言っているように思えた。
教室の前方――ちょうど教卓が置かれているあたりから聞こえる。
初春「刻命さん……誰かあそこにいるみたいです……」
刻命「ああ。そうみたいだな……教卓の裏か?」
彼にもその声は聞こえていたようだ。
教室の前方に視線を向けている。
あるのは壁に掛かった黒板と、その右脇に戸棚が一つ。
手前側には一部が崩れ落ちた教壇、さらには教卓が一つ置かれている。
前方には人の気配はない。
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