過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
↓
1-
覧
板
20
44
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/05/10(木) 20:06:41.66 ID:YJemFYN90
(まあいっか)
どこまでも楽天的な草十郎の部屋の扉向こうでは、さっきからずっと少女たちが言い争いを続けている。
正確には言い争いですらなく、少女のほうが青子に対して一方的に拒絶している様子だ。
草十郎は薄目を開けて、まずは少女のほうを見る。
途端に、血液が逆流しそうな興奮に襲われた。視線が彼女に釘付けになり、離せなくなる。
(うわ……)
西洋人形のように美しい少女を、草十郎を初めて間近で見た。
お人形さんのように可愛らしさ、そんなものは実在しないだろうとずっと信じていたのが覆された。
それは透き通る黒色で、自然の造形物としては不自然なほど美しかった。
女と呼ぶにはまだまだ若すぎる少女が、草十郎の視線にも気づかず青子に食ってかかっている。
その眸は、黒曜石を少し薄くしたような黒色だ。
「あいつは事情を説明した後で、ここで監視する」
「ここである必要はないわ」
青子の主張に、少女は肩を竦めた。
「昨夜の件は私の負けだったから、彼を処遇を青子に一任することは了承したわ
でも、ここに住まわせることまでは約外よ。私は認めない」
どれくらい言い争っていたのかは眠っていた草十郎には不明だが、どうやらちょうど今が少女の臨界点だったらしい。
華奢な手のひらが振り上げられ、青子の頬を叩いた。
青子と少女では十センチ以上の身長差があるため、少女は彼女の頬を打つのに仰ぐようにしなければならなかった。
その打擲から逃れることもせず、青子は少女の後ろを指さした。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
104Res/75.51 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1336148025/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice