過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/14(月) 21:58:44.57 ID:8eIhzJZJ0


 目の前の公衆便所から、男たちが数人飛び出してきた。
 慌てふためいて、闇のなかに逃げこんでいく中の二、三人は、下着しか身に着けていないようだった。
 青子は弾けるように笑いだした。笑いながら、言う。


「あいつらはかき屋といってね。500円払えば、マスターベーションをかかせてくれるんだってさ。男が男に、ね……」


 その笑い声をはねのけるように、


「毒虫はあなただわ」


 低い声で唯架が言った。青子の笑い声はピタリと止んだ。
 そのまま二人は睨み合った。
 あちらこちらに散らばっている夥しい紙屑が、カサコソと地を這い始める。
 男と女の、あるいは男と男の情事の残骸だ。胸のむかつくような、甘いにおいが漂ってくる。
 そんな淫風に吹かれながら、青子は胸にわき起こってくる凶暴な衝動を圧さえきれないでいた。


 ――この聖女(ジヤンヌ・ダルク)を地に這いつくばらせてやる……。


 青子は下腹部が熱くなっているのを感じていた。
 裸にむいて、泣き喚かせてやる。薄汚い男たちに、輪姦されればいいんだ……。
 唯架を公園に誘った時には、そんなつもりはなかったけど。
 ぎりぎりのところで、助けだしてやる気ではいたんだ。

 が、唯架の一言が、青子の理性を完全に喪失させたのだった。
 



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