過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
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[saga]
2012/05/26(土) 21:53:17.03 ID:l6lpwwcP0
大乗仏教の思想の核をなすものに、〈偉大な乗物(マハ・ヤーナ)〉という教えがある。
衆生を迷いの世界から〈彼岸〉に渡してくれる乗物という意味である。
これに対して、小乗仏教は、〈劣悪な乗物(ヒーナ・ヤーナ)〉と呼ばれている。
この二つの言葉ほど、大乗と小乗との関係を的確に表現しているものはないだろう。
大乗が、この世に存在する総てのものの完全な〈さとり〉をその究極に目的とするのに比して、
小乗の目的はあくまでも自身だけの〈さとり〉だからである。
〈自利と他利〉のために教誡(きょうかい)に努める者を菩薩と呼び、
〈自利〉だけのために教誡に努める者を〈独覚〉または〈声聞(しようもん)〉と呼ぶ。
〈独覚〉は独りで覚り、人を救ったりはしようとしない聖者、〈声聞〉にいたっては、単に仏の声を聞いた者ということでしかない
――むろん、両者とも〈菩薩〉の下位に位し、大乗の立場からいえば外道でさえある。
一般には、大乗仏教は原始宗教の一種にすぎなかった小乗仏教を補充・拡大し、より完成させたものであると考えられている。
現実に、小乗仏教は東南アジアの数ヶ国で信奉されているに過ぎず、
確として世界宗教の位置を占めている大乗仏教の勢力とは比べ得べくもない。
が、大乗仏教は、その教義のなかに大きな矛盾を抱えている。
つまり、ブッダが実在した生身の人間だった、ということをついに容認しきれなかったのだ。
……ブッダが解脱ではなく、生物としての死を遂げたという事実を、その教義では説明しきれてはいないという矛盾である。
ブッダの生物的死を、大乗仏教の教義で説明しようというのは、本末転倒であるかもしれない。
〈さとり〉を得たはずのブッダが、生物的な死を遂げたという事実に直面し、
その事実を受け入れることのどうしてもできなかった弟子たちが、大乗の道を模索し始めたといえるからである。
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