過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
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[saga]
2012/05/26(土) 21:57:31.00 ID:l6lpwwcP0
弟子たちは、応身仏、報身仏、未来仏、過去仏というように、ブッダを抽象的な存在にすることで、
ブッダは過去から未来にわたって繰り返し現世に現われ衆生を救うと考え、その生物的死を無視して忘れようとした。
己一人の〈さとり〉が無意味であると考えられるようになったのも、
多分、ブッダの生物的死が弟子たちに与えたショックが、その原因だったのだろう。
弟子たちが、これほどブッダの教義を自由に解釈できたのも故のないことではない。
ブッダは生前自分の教えを文字に残そうとはしなかったし、晩年には教えを説くことさえほとんどしなかったという。
彼の死後、弟子たちは手がかりらしい手がかりも与えられずに、自力でその教えを理解しなければならなかったのである……。
ブッダのこの沈黙が、仏界にひとつの翳(かげ)を落とすことになる。
――ブッダは独力で〈さとり〉を得、そして、晩年にはほとんど沈黙したまま死んでいる……
それでは、ブッダ自身が、小乗でいう独覚であったということになりはしないか、というのがその翳である。
小乗を異端視する大乗の立場からすれば、ブッダが独覚ではなかったか、と考えるのは彼に対する冒涜でさえあるだろう。
『無嘆法経典』が決して人の眼にふれることがないのもそのためである。
『無嘆法経典』……ブッダの従弟であり弟子でもあった調達(デーブア・ダツタ)が書き残した経典である。
調達(デーブア・ダツタ)自身に関しては、ブッダに反逆した人物としてのみ知られているだけだが、
彼の残した『無嘆法経典』は、ブッダは独覚であった、と断じていることで、広く仏界にその存在を知られている。
むろん、存在が知られているだけで、実物を見た者はほんの数名を数えるだけであろう――。
『無嘆法経典』が、これほど大乗の徒に忌み嫌われているのには、実はもうひとつ理由がある。
そこには、ブッダ入滅後五六億七〇〇〇万年を経て現世に現われる弥勒さえも独覚である、と著されているのだ。
しかも、弥勒こそ悪しき独覚で、ぜひとも滅ぼさなければならないのだ、と……。
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