過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
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95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 22:35:58.69 ID:l6lpwwcP0

「あ、あのさ……」


 勇気を出して、それでも彼にことの真意を聞いてみた。
 心臓は削岩機のようにガタンガタンがなり鳴らし、顔から火が吹き出ているのではないかと思うくらい
 熱く昇っている。
 

 結論から言えば、彼は疑惑の噂話を呆れ半分に否定した。
 嫌疑が晴れたところで緊張は緩み、気が付けば青子たちと話をするときのような
 くだけた感じで話をしていた。
 秘密めいた話が繰り返されるうちに、その内容は誰とどこまで関係ができたことがある、というところまでエスカレートしていった。
 実際、そこまで生々しい話をしたのかどうか、今となっては定かではない。


 ただ、あの噂話はそれはあくまで思春期を迎えた生徒の間の根拠のない噂話の一つで、そんな事実はないことだという。
 きっといつものようにやんわり回避され、その屈辱感をはらすためについた小さな嘘の結果がそれだったのだろう。
 ああ、よかった。
 ていうか、まあそりゃそうだよね。
 でもやっぱり、こんな小学生でもわかるような嘘でも確かめずにいられないようになってしまうのは
 結局のところ、私は鳶丸にどうしようもなく好きになっちゃってるからなのだ。







 そういえば、いつだったかな?
 私が鳶丸に恋心を抱いたのは。







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