過去ログ - サガフロンティア2SS
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43: ◆IZLwGhF6Cg[sage]
2012/05/23(水) 20:50:23.69 ID:QQ5DDrh/o
ギュスターヴ「ぜぃ…ぜぃ…負けた…」バターン

シルマール「はぁ…はぁ…ギリギリです…」

ギュスターヴ「いや、私はこのファイアブランドを使ってだ……お前……先生は自然のアニマだけであれだけ強力な術を完成させた」

ギュスターヴ「術士として私の完敗だ」

シルマール「先生?」

ギュスターヴ「シルーマール先生と呼ばせてくれ。あなたの術は見事と言うしかない」

シルマール「やめてください。そんな……」

ギュスターヴ「さあ、約束だ。ファイアブランド……好きなだけ見るといい」スッ

シルマール「……」フルフル

ギュスターヴ「ん?いいのか?」

シルマール「先ほどの戦いでじっくり見せていただきましたから。それはあなたにしか扱えない。主人を選ぶクヴェルといったところですか?」

ギュスターヴ「ははははは。さすがシルマール先生だ。ほんと参った参った……すごく悔しいぞ!」

シルマール「ところであなたは?」

ギュスターヴ「なんだ?クヴェルに夢中で聞いてなかったのか?私はフィニー国王のギュスターヴだ」

シルマール「フィニーの国王!?こ、これは失礼を……」ガバッ

ギュスターヴ「やめてくれ先生。私は強い術士をそれだけで尊敬している。シルマール先生、よかったら私の国に来ないか?」

シルマール「え」

ギュスターヴ「ナ国の術士ではないのだろう?どうだろうか?」

シルマール「いえ……私は兵士には……」

ギュスターヴ「戦いは嫌いか?では友人としてはどうだ?」

シルマール「友人……」

ギュスターヴ「ははは、まぁ考えておいてくれ。歓迎するぞ。さて、そろそろ行くか」

シルマール「あ……ギュスターヴ様はなぜ魔物に追われていたのですか?」

ギュスターヴ「フィニーの国王といってもまだまだ若造でな。外交に来たのはいいが、この有様だ」

ギュスターヴ「大方、私の命を狙って魔物でもけしかけてきたのだろう」

シルマール「……」

ギュスターヴ「ははは、そんな顔するな。ナ国のやつらめ、私が生きて戻ったと知ったらどんな顔をするのか楽しみだ」

シルマール「私にもいかなければいけないところがありますので……」

ギュスターヴ「そうか、残念だ。だが、門戸はいつでも開けておくぞ。また会おう!」ダッ

シルマール「フィニー国王のギュスターヴ様か……」


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