過去ログ - フィアンマ「オッレルスに性的な悪戯をしようと思う。安価が導くままに」
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◆H0UG3c6kjA
[saga]
2012/05/17(木) 21:22:25.78 ID:rOv3ZZpd0
隻腕とはいえ、右手が無いといっても、『右方のフィアンマ』自体が優秀な魔術師である事実には何ら揺るぎは無い。
過去は世界を救う為に。現在はある男の気を惹く為に、また、その心を弄ぶ為に。目的は違えど、基幹の部分には好意がある。
彼は世界を愛していた。そして、魔神になり損ねた男を愛している。
「……、…こうか」
自らの姿を変化させる魔術は幾つかある。とある民族にしか許されないもの、とある血族にしか許されないもの、とある人物にしか許されないもの。
フィアンマの用いる術式は一番最後に提示したものが遥かに多い。オッレルスと同等かどうか不明とはいえ、その魔術は人間を一部脱却しなければ使えないもの。
本来、天使に性別というものは無い。『神の力』(ガブリエル)は唯一女性的な天使と言われているが、それ以外の天使達には色々な解釈があり、多くの天使は男性的扱いや描写をされているものの、人間では無い為、『男』、若しくは『女』とはっきり区別する事は不可能。
そして、フィアンマ自身は、『神の如き者』(ミカエル)の属性を司っている。その為に、『神の如き者』に纏わるエピソードに基づいた魔術を容易に行使する。
特別な霊装は要らない。彼の中に宿っている力だけで、素質も、力量も、充分過ぎる程に。
「…まぁ、本来必要の無い術式ではあるのだが」
呟き、自らの身体に適当な魔術的記号を散らし、フィアンマは目を伏せて術式を行使する。
神経質な程に倹約家である彼は、自分の貯金を切り崩す事を好まない。それは、戦争が終わっても同じ事。
故に今までは他人と性別をすり替えたり、即興で霊装を使っていたのだが。
深夜という時間帯、何より他人を巻き込むと面倒な事になると判断した上での、自らのみに効力を発揮する、魔術行使である。
応用次第によっては神々しい羽を生やし空を飛ぶ事も可能…ではありそうなのだが、今の所そういった活用法についてフィアンマ自身興味は無い。
即ち、術式の内容は、『自己性別反転』。
今回の術式は、単純な性別すり替えと違い、フィアンマが『女性として生きてきた場合』を仮定及び基調としている。
言うなれば、平行世界に存在するであろう自らとの性別すり替えというべきか。
赤いセミロングの髪は肩過ぎまでもう少しばかり伸び、柔らかな乳房は控えめのサイズ…推定A+といったところだろうか。白い肌は変わらず、スレンダーな女性そのもの。
あくまで性別が変わっても彼の生き方自体に差異は無い為、右腕は変わらず存在しない。
僅かに不満そうな表情を浮かべつつ、フィアンマは服を脱ぎ、几帳面に畳んで枕元に置いた。
ぱさ、と何とも軽い音を立てた自分に衣服から目の前の青年に視線を移し、手を伸ばせばくしゃりと金髪を掴んだ。
少し身じろいだオッレルスの姿を確認してから手を離し、もぞりと、毛布に潜り込む。
フィアンマに背を向ける形で眠っていたオッレルスはといえば隣で蠢く気配に目を覚まし、身体の向きを逆に、フィアンマと向き合う。
目を閉じたままのオッレルスの手に触れたのは、何か柔らかな感触。女性の胸の様な。事実、フィアンマの胸ではあるのだが。
ハッとして目を覚ました視線の宛先、性別が完全に変化しているフィアンマを見つめ、オッレルスは暫く黙り込んだ後、気恥ずかしさに視線を逸らした。
幾ら恋人だといっても、全裸の女性が、まして自分が好意を抱いている人間が一糸纏わず隣に居れば、魔神の力を振るう男とて恥ずかしいのである。
「…どうしたんだ、その格好…?…というか、…」
「驚いただろう?」
「あぁ、びっくりしたな」
機嫌良くはにかんで、猫の様な挙止動作でフィアンマはオッレルスの胸元に頭を寄せる。
褒める事を要求する犬猫の如き仕草にどうにか欲情はすまいと我慢しながら、求められる内容のまま、オッレルスはフィアンマの頭を撫でる。
何だかんだでお人よしを発揮し、甘やかしてしまうが故にフィアンマの悪戯内容が豪快になっていくのだと、オッレルスは知らない。
男性時より頭一つ分程小さくなった身長しか無いフィアンマの体躯を抱きしめつつ、オッレルスは必死に素数を数えている。真面目に素数を数えたのは何年ぶりだったか。
女性になった事で多少素直になったらしいフィアンマは幸福そうな表情で擦り寄る。
これじゃ生殺しだ、と口にこそ出さないものの頭を抱えたくなる青年の様子を見つつ、悪童の様な無邪気な笑みを浮かべ起き上がった処女は青年の上へ跨り乗った。
見上げる側としては、胸の膨らみがモロに視界に入る為、ドキドキとせざるを得ない。
自らの格好と行動が青年の劣情を煽るものと知りながら、フィアンマはくすりと笑った。
「…重くは無いだろう?そこまでひ弱ではあるまい」
「…君、そんなに性欲過多だったか?」
「失礼なヤツだ、別にそういう訳でもないよ。…俺様は只お前の子を腹に宿したいと考えただけだ」
「ッ!?」
「冗談だよ、過剰反応し過ぎだ。どちらかがまともな身分であればそれも悪くは無いが、俺様もお前も世界から追われる側だ、現実的だとは思えん」
「……、…俺としては、別に良いじゃないかと思わなくも無いが、産まれてきた子供が可哀想になるな」
「まぁ、少なくとも魔術師として生きていくしか無いだろうな。学校には通わせられんし」
「将来性が無いな」
「実にその通りだ。…ただ、『一晩の過ち』で子を授かってしまえば仕方があるまい」
「いや、いやいやいや、君それ理論が矛盾して、っん」
「知っているか?既成事実というものは、女性側の策略であっさり決まってしまうものだ」
「確信犯じゃないか…」
妊娠以前に受精すれば最後元の身体には戻れないと知っていて、それでも繋がりたいと考えた、その、理由は。
>>+1のコンマ以下一桁(18:45:26.39←の場合は9です)でフィアンマ(女)の妊娠判定
0~4 妊娠した
5~9 妊娠しなかった
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