過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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◆otXcqJ9cB.
[saga]
2012/05/07(月) 00:19:41.74 ID:x9/RvVvFo
>>750
:1
切嗣「助力感謝する……これで終わりだ、言峰綺礼」
綺礼「ッ―――」
一発。
銃声が響いていた。
それは森の方角から。
貴方は見る。
木の上、そこに体を固定した女性がライフルを構えている。
ライフル弾は、言峰の膝を打ち抜いていた。
切嗣「初弾、ヒット」
舞弥『了解』
もう一度響く銃声。
それは綺礼のもう片方の足を撃ちぬく。
綺礼が罪人のように頭を垂れた。
だが、右腕が振り上がる。
貴方はそれを止めようとして、一発の銃声に動きを止めた。
トンプソン・コンテンダーから立ち上る硝煙。
それが生み出すエネルギーは、綺礼の手首を吹き飛ばして余る。
そしてダメ押しのように、また銃声。
片腕のみで体を支えていた言峰の片腕を間接から破壊し、地面へと五体倒置させる。
切嗣はゆっくりと、コンテンダーから薬莢を排出する。
クルクルと回り、弧を描いて綺礼の目の前に落ちる。
中折れ式の拳銃に、また新たな一発が装填されていた。
切嗣「……まさか、ここまで因縁が続くとは思わなかった――――君を早々に処理しなかった、僕のミスだ」
綺礼「何を、馬鹿な―――貴様は、ただ家族というものを優先した男……魔術師殺しは、死んだ……」
切嗣「ああ、“魔術師殺しエミヤ”は10年前に死んだ。だから僕は迷った、ただ己の欲のための殺人をしていいものか、というくだらない悩みだ」
ガチン、と音が響く。
それをゆっくりと照準。
切嗣は、続ける。
切嗣「だから、今この場限りで僕はエミヤになろう。お前との因縁を、10年前の決着を、ここで終わらせる……」
綺礼「成るほどな………しかし、だ……」
切嗣「……?」
綺礼「互いに、年をとったものだな……」
綺礼が呟く。
最後の言葉にしては、それはあまりにも場違いな言葉だった。
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