275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:22:18.33 ID:2dXn9xMB0
髭「あっ、はぁ…はぁ・・・夢かよ」チッ
目が覚めると酒場だった。夢などに脅えた自らに腹が立って思わず舌打ちする。
しかし
「おい、大丈夫かあんた」
髭「あぁ…だいじょうb - ひっ」
「?」
心配して覗き込んだであろう目の前の男の貌がおかしい…いや、おかしいなどと言うレベルではない。
髭「う、うわあああああああああああ」
目の前の男が変貌する。
眼窩は窪み、眼球があるべき場所はなみなみと暗黒の深淵で満たされている。
その表情は世にも形容しがたい狂気と名状しがたい恐怖を湛えており、全身は徐々に赤黒い肉塊に覆われてゆき髪は冒涜的に蠢く無数の触手となり空を弄る。
バケモノ
そして周りの人々もそれぞれ別の異形と化し、酒場内は混沌とした世界へと変わっていった。
髭「うわああああああああああ」ダッ
その異様な光景を目の当たりにして正気を失った髭は酒場の外へと走って逃げるようにして出ていった。
しかし、
そこも酒場内だった。何度出ても戻ってしまう。
しかも壁や床、天井までもが謎の肉塊に侵されている。
それは周りがおかしくなったのではなく、自分だけが狂ってしまったような異様さを覚えた。
まるで、自分自身の目が、脳が、何か謎の認識障害にでも陥って自分だけが健全な世界の全てをこんなふうに曲解して視てしまっているかのようだった。
>>277
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