431:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2012/06/03(日) 20:16:26.52 ID:pzsjvf5eo
 鋭い殺気と共に放たれる刺突。それは的確に私の左胸を狙っている。 
  
 いくら獲物が木刀でも、当たりどころによっては命を失ってしまうに違いない。 
 ……そして、相手は的確にその‘当たりどころ’を狙っている。 
  
 悪魔「………………アハッ♪」 
  
 これだ。この感覚だけが私に生の実感をくれるのだ。 
  
 悪魔「アハハハハハハハッ!」 
  
 楽しい。これが、生きてるってこと。 
 紙一重の差でかわした木刀が脇腹を掠め、鋭い痛みが走る。 
 だけど、問題はない。死が近づけば近づくほど生は輝くのだから。 
  
 かわした木刀に肘を降り下ろし、脇腹と肘とでしっかりと咥えこむ。 
 脇を支えに、肘に力を込めると、木刀は嫌な音をたててきしみ…… 
  
 真二つに、へし折れる。 
  
 ???「!!!」 
  
 驚愕の表情の浮かぶ相手の顔面。そこに、拳をたたき込むべく私は拳を握り。    
  
 放たれた拳は…… 
  
 >>433  
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