8:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:26:54.21 ID:AkOr745yo
 魔王「おい!!... はぁ... 行っちゃった」 
  
 魔王「四天王大丈夫かなぁ...」 
  
 勇者(声)「魔王はどこだー!!」 
9:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[sage]
2012/05/07(月) 22:30:13.60 ID:AkOr745yo
 魔王「逃げよっかな...うん。逃げようそうしよう!」 
  
 側近(声)「魔王様! お逃げください! 勇者が...! 勇者が迫ってまいりました...!」 
  
 魔王「ばいばいきーん!」 
10:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:31:17.79 ID:AkOr745yo
 魔王「なんでもあげるから...なんでもあげるから...ね? 世界の半分くらいだったらあげてもいいから!」 
  
 勇者「どうせ貴様は、私がその誘いに乗ったら、闇の世界に陥れようとするのだろう?!」 
  
 魔王「そんな事しないから! ぜぇぇったいしないから! 平和に暮らしたいだけだから!」 
11:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:32:38.69 ID:AkOr745yo
 魔王「やめてやめてやめて! 我は別に人間を滅ぼそうとなんてしてないから! 今の領地で満足してるから!」 
  
 勇者「だったら人間界にいる魔物はどうだ! 我々人間の村や街を襲い、人々を困らせているではないか!!」チャキッ 
  
 魔王「ち、違う! それは我々魔界の住人ではない! それに、我は人間界を侵略した事など無い!」 
12:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:34:24.95 ID:AkOr745yo
 魔王「ちちち違う!! ただ視察に行っただけだ...! 人間がどのような所に住んでおるか視察に行ったのだ...! 魔界を良い世界にするために...!」 
  
 勇者「...本当か」 
  
 魔王「本当だ! 我は戦を望んでおらぬ! 出来るなら、人間と魔物が手を取り合える世界を作りたいと思うておるのだ...!」 
13:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:36:29.83 ID:AkOr745yo
 魔王「そんなに我が憎いなら我を殺せばいい! 本当は怖いが...! でも良いのか?! このまま我が殺されれば、魔界の長は居なくなる! そして魔界は乱れ、そちら人間界を魔物が襲って来る事になろう...! そして再び戦争に...!」 
  
 勇者「私は...ではどうすれば良いのだ?!」 
14:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:37:08.62 ID:AkOr745yo
 魔王「人間の代表であるお主と、魔界の長である我が、手を組めば良いのだ...」 
  
 勇者「そんなこと...」 
  
 魔王「ここでお主か我が負けたら、結局は同じ結果となる...お主でも分かるであろう」 
15:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:38:17.68 ID:AkOr745yo
 勇者「分かった。魔王、私はあなたと手を取り合おう。私は何か勘違いをしていたようだ。魔王が絶対悪だと思い込み、魔王を倒せば世界が救われる、皆が幸せになると信じ込んでいた。しかし、よく考えてみれば違った。私の思い込んでいた『正義』は、ただの野望だった」 
  
 魔王「そう申してくれるか! 勇者よ!」 
  
 勇者「ああ。俺はあなたと共に、この世界をよりよい世界にしたい!」 
16:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:40:34.81 ID:AkOr745yo
 こうして、勇者と魔王は手を取り合いました。 
 困難もありましたが、勇者と魔王、そして、彼らのパートナーと力を合わせて困難を乗り越えて行きました。 
 次第に国は良くなって行き、魔物が人間の街に住むのも当たり前になって行きました。彼らが望んだ未来は、もう近くにあるのです! 
17:ひぐらし ◆SQkYh/ngpA[saga]
2012/05/07(月) 22:41:07.78 ID:AkOr745yo
 勇者「魔王!」 
  
 魔王「勇者!」 
  
 勇者「これからもよろしくな!」 
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