過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」3
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/08(火) 20:34:50.76 ID:5lkL6quP0

私のマジックを見に来た人だかりの中を、こんな陳腐な変装だけで切り抜け、私達5人は歩き始めた。

しばらく歩いてほとぼりも冷めた後には、鬱陶しかったので眼鏡を外し、三つ編みも解いた。

暁美ほむらの姿といえど、今の私からしてみれば格好良くない姿だ。


杏子「……いやー、びっくりした、別人だったな」

マミ「ええ、なんていうか…本当に」

ほむら「これからもあの舞台から抜け出す際は、変装のお世話になりそうだよ」

さやか「あはは」


ソウルジェムを片手に歩く放課後の道。

もう小一時間もすれば日が暮れ始めるだろうか。

皆のためにも、手早く魔女を見つける必要がある。


ほむら(まあ、今日の魔女の位置はわかっているんだけどね……)


過去の暁美ほむらの記憶を辿れば、魔女と出会うのは簡単だ。

当然、倒す事だって造作もない。


まどか「ところで、さやかちゃんの用事って何だったの?」

ほむら「!」


事情をわかっているだけに、知らぬ存ぜぬ興味示さぬの態度を維持するのは難しい。


さやか「あー、まぁちょっとヤボ用ってやつ?ははは」

杏子「緊張感の無いやつだなぁ、どんな用事があったらこんな集まりに遅れるんだっての」

マミ「まあ、まあ」

ほむら「…お、魔女の反応が強くなった、こっちかな」


仁美と会って、さやかはどんな話をしたのだろうか。

上条恭介への告白まであと一日。ワルプルギスの夜。


ほむら(……とんでもない重圧だろうな)


それでも私、暁美ほむらは、時間遡行者などではない。

過去と未来を知り尽くしている人間ではない……あくまでもそのつもりでいなくてはならない。



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