過去ログ - ミサカ19999号「学園都市組ちょっと面貸せや」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/08(火) 20:21:38.11 ID:/HMqooZz0

皆で決めたのに、私は、ミサカは、このミサカは決めていない。

死んでやるものか、なんて、決めてない。
死んでやるものか、なんて、考えてない。
死んでやるものか、なんて、決断していない。

私は、ミサカは、このミサカは、『皆』で決めたからしたがったまでのこと。

皆が――私以外の『個』が決断し、結果的に『群』としての決断が下されたから、従ったまでの事。

八月末日。
最強が最弱に破れ。
19999号以外のミサカは『己の決断』で『しんでやるかと』決意した。

群でありながら個として生れ落ちたその他／私以外・このミサカ以外。


だから、彼女達は知っている。

個性とは。
自分らしさとは。

趣味を持つことだ。
好みを知ることだ。
その人らしさを取得することだと。
意味をもって生きることだと。
恋をすることだ。
人とかかわることだと。


――――感情を持つことだ、と。

（でもそれは『個』を手に入れたからでしょう。
　『個』があるから持っているのでしょう
　ならば、私は／このミサカはもてないものだ。知りえないものだ）


だって、このミサカは『群』でしかない。
それだけでしか、ない。

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