過去ログ - ミサカ19999号「学園都市組ちょっと面貸せや」
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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 16:31:14.16 ID:Vbldjda+0

 そう、あり得ない事だ、と少女は小さく呟いて。

 確認するように。
 言い聞かせるように。

「このミサカには―――、現実はわからない事ばかりです、とミサカは己の無知ぶりを恥じています」

 それだというのに。

「知識だけは一人前なものだから手に負えない、心にもない言葉がポンポンと出てきてしまう」

 口ばかり達者になって嫌ですね、なんて、少女は続ける。
 どれだけ言葉で喜怒哀楽を表現しようと感情が付随しなければ意味がない、という事だろう

「これほどにペラペラと言葉を紡いでも――、」

 その瞳に色はなく光はなく。
 その声に覇気はなく抑揚はなく。

 表情筋の動きは「話す」という動作に必要な最低限しか機能していない。

「――結局「心」なんて何処にもありはしないのでしょうから」


 

 少女は小さく呟いて。
 
 少女は無表情のままに呟いて。

 少女は無感情のままに呟いて。





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