1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:29:32.33 ID:ut/rgxS50
さやか「マミさんに手伝ってくれと言われて探しはじめたけど……そう簡単に見つかるものでもないかぁ……」
さやか「魔法少女狩り……そんな事する奴は、絶対許しちゃいけない」
さやか「と意気込んでみても、見つからないものは見つからないわけで……ってあれ?」
さやか「何このストラップ。キュゥべえに見えるような、見えないような……」
?「うわー!ないよーないよー!!」
さやか「?」
?「もう生きていけない!さよなら私!」
さやか「……待て待て待て!」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:32:39.27 ID:ut/rgxS5o
さやか「ほら、これ探してたんじゃない?」
?「それだぁあああ!!」パシ!
?「会いたかった!もう離さない!」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:33:19.92 ID:ut/rgxS5o
--CD屋外--
キリカ「恩人は本当にそれでいいの?」
さやか「友人用に別のCD買っちゃったからお金なかったんだよね。ありがと」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:34:45.35 ID:ut/rgxS5o
さやか「ベートーヴェン、ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2 所謂、『月光』だよ」
キリカ「いい曲……かも……」
さやか「その曲はね。ベートーヴェンが恋人に捧げた曲なんだ」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:35:23.72 ID:ut/rgxS5o
さやか「愛かぁ……ねぇ、キリカにとって愛って何?」
キリカ「……?」
さやか「あぁごめん。変なこと聞いちゃった。忘れて」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:36:09.17 ID:ut/rgxS5o
キリカ「おかしい?」
さやか「……ううん。全然おかしくない。愛は全て……か。そうなのかもしれない……」
キリカ「恩人にとっては?」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:37:45.14 ID:ut/rgxS5o
キリカ「ねぇ、恩人。その愛の相手は『上条恭介』?」
さやか「!?何でそれを!?」
キリカ「恩人。君は愛の本質を捉えているけど、正しく理解できていない。今のままならその愛が実ることは未来永劫ないだろうね」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:39:22.15 ID:ut/rgxS5o
さやか「(キリカが食べられた……でも、今ならまだ間に合うかもしれない)」
さやか「なら、速攻で片をつける!」
ザシュズババシィ!
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:39:56.25 ID:ut/rgxS5o
さやか「キリカ、大丈夫?」
キリカ「……愛は無限に有限なんだ。だから」
さやか「キリカ?」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:40:47.37 ID:ut/rgxS5o
さやか「キリカ……魔法少女だったの?」
キリカ「そうだよ恩人」
さやか「……この地面の傷跡……魔法少女狩りの死体、鋭利な刃物で切り裂かれたようだったって聞いていたけど……まさか……」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:41:20.00 ID:ut/rgxS5o
キリカ「反撃しないの?恩人は慎み深いのかな?あははははっ!」
さやか「(……速い!信じられないけど、多分あいつより速い)」
さやか「(でも攻撃自体は斬撃と衝撃波だけ、あいつほどバリエーションがあるわけでもない。これなら今のあたしでも充分対処できる)」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:42:53.40 ID:ut/rgxS5o
キリカ「く……!!ここは間合いをとらせてもらう!」タン!
さやか「逃げるか!?……単純なスピード勝負だったら、あたしだって負けてない!」ヒュン!
キリカ「(な……!速度低下を使われてなお、私のスピードについてきてる!?)」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:44:18.03 ID:ut/rgxS5o
キリカ「一手で十手。これを防ぐ手段は君にはない。終いだ」
さやか「(爪が増えた!?……確かにあれを凌ぎきるのは厳しそうだな……)」
さやか「(この状況じゃ、覚悟を決めるしかないか)」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:45:17.95 ID:ut/rgxS5o
キリカ「『ソウルジェムが濁りきった時、魔女が産まれる』。君はその真実を知っていたの?」
さやか「……何それ。……でも……そうか、ここ最近のあたしの変調。ソウルジェムの濁り……納得はできるよ。……魔法少女になるってそういうことだったんだ……」
キリカ「あはは。ならここから先が君の地獄だ。精々苦しめ」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:46:09.61 ID:ut/rgxS5o
キリカ「……恩人は底なしの面白馬鹿だね。治った瞬間私は恩人を斬り殺すよ」
さやか「そう。じゃぁあたしはここで終わりだね。どの道あたしのソウルジェムはもう…。…そうだ、キリカにあたしの魔女を倒すの、お願いしようかな」
キリカ「……恩人。君は……」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:47:15.24 ID:ut/rgxS5o
さやか「……ありがとう。一応礼は言っとく」
キリカ「この魔女は君が倒したんだから……ってその理屈も違うんだっけ?正義の味方とは初めて会ったから、接しかたがよくわからないな」
さやか「キリカは何で……ていう質問には一切答える気はないんだよね」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:48:07.74 ID:ut/rgxS5o
キリカ「うーん……本来ならここまで知られた時点でやっぱり殺すべきなんだけど……不思議だね。気がすすまない」
さやか「……とっとと行ってよ。あたしだって今、相当に揺らいでるんだから」
キリカ「あはは。さやか。次に会った時はしっかり殺させてもらうよ」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:49:01.94 ID:ut/rgxS5o
--織莉子家--
織莉子「あまり心配かけさせないで……」
キリカ「織莉子……ごめん。巴マミどころか、美樹さやかすら殺せなかったよ」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:49:55.45 ID:ut/rgxS5o
キリカ「ねぇ織莉子……君が命じてくれれば、美樹さやかも、巴マミもすぐに殺してあげるよ」
織莉子「大丈夫。美樹さやかがあなたの事を他の人間に話す可能性は限りなく低い。今の貴女に襲撃をかけさせるリスクの方がはるかに高いわ」
キリカ「ねぇ、織莉子。さやかはなんで魔法少女になったんだろう」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:50:26.35 ID:ut/rgxS5o
--とある建物の屋上--
マミ「美樹さん……今日の戦い方は何?そんな戦い方じゃ、ソウルジェムがもたないわよ。……ソウルジェムの件がショックなのは私にも分かるけど……」
さやか「マミさん……あたしたちは魔女を倒す、ただそれだけしか意味のない石ころなんですよ。……そんなあたしたちが自分たちの心配なんてする必要はない」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/08(火) 18:53:53.84 ID:ut/rgxS5o
--織莉子家--
キリカ「Zzz……」クースピー
織莉子「美樹さやか……暁美ほむらと同じ、鹿目まどかの守護者」
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