17:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:19:16.32 ID:J+4mAWs60
断言した功刀の言葉に殴りつけられたかのように、
愛寡はよろめいて、呆然と座り込んだ。
「お兄ちゃん、それくらいにした方が……」
津雪がそう言って功刀を止める。
大柄な魔法使いは言葉を飲み込んで、
また腕組みをして、
隣のベッドに寝かされている泉のことを見下ろした。
両腕にギプスを嵌められた泉は、
鎮静剤でも投与されているのか、目を閉じて眠っている。
その顔にはかなりの疲労が見て取れた。
腕には何本も輸血の点滴が刺されている。
「本当にこんなに一気に輸血しちゃっていいの……?
血圧が……」
津雪が功刀にささやくと、彼は頷いて小さな声で答えた。
「兄さンの体ハ、俺ガ一番良く知ってル。問題なイ」
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