3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 22:08:08.13 ID:sEnJHyy00
次の週末は意外にも早く来た。
楽しみで毎日が長く感じるかも、と思っていたのだが、服の用意をしたり、色々準備があったからだろう。
10時ごろに美琴は黄泉川家へと迎えに来た。
黄泉川や芳川にぺこりと頭を下げると、美琴は奥のほうで静かに佇んでいた一方通行と番外個体に、一言だけ言葉を投げた。
「ごめん」
一方通行は目を伏せ、それから、
「うるせェ」
と、それだけを返して自室へと引っ込んでしまった。
番外個体のほうは何もいわず、ただ黙ってじっと美琴を見る。
美琴はなんと言い表せばいいのか分からない複雑な笑みを一瞬だけ浮かべ、しかしそれを打ち止めに見せることはなく、彼女はただ「いこっか」とだけ催促した。
この交わされた会話にどういう意味があったのか、打ち止めは最後まで知らされることがなかった。
とにかく。
「じゃあ、ばいばーい、ってミサカはミサカは手を振ってみる!」
「うちの妹がお世話になりました」
黄泉川と芳川に見送られながら、打ち止めは黄泉川家を後にしたのだった。
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