過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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111:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/17(木) 19:32:27.43 ID:ha1PVTl40


「父さんが退院して、ボク達一家は引っ越しました。そしてボクも転校しました。雪歩の事は気がかりでしたが、でも家が
 決めた事をボクが破るわけにもいかないと思って、ボクは雪歩に新しい引っ越し先を教えませんでした。それでも
 どうやって調べたのか、雪歩はボクの新しい家に手紙をくれるようになりました。でもボクは一度も返事を出す事は
 ありませんでした。やがて手紙も来なくなり、中学校に進む頃には雪歩との関係は完全に切れていました……」

 真の目から涙がこぼれ落ちる。雪歩も辛かっただろうけど、真も辛かったのだろう。

「あの時お別れの挨拶もせずに雪歩を見捨てておいて、何年も会ってなかったのにいきなり現れて、そのうえ雪歩を通じて
 萩原組の力を貸してほしいなんて言ったら、そりゃあ雪歩も怒りますよね………。ボクが雪歩の立場でも同じ事をしたと
 思いますよ………。結局ボクは雪歩の言う通り、汚い警察のスパイなんですよ………」

 そう言ってぐすぐす泣く真。雪歩だってこの数年ずっと耐えてきたのだろう。彼女だって家の事情も真の気持ちもよく
理解しているはずだ。だが突然会いに来た真を前にして感情が抑えきれなくなったのだろう。そして現在、真が家の問題で
振り回されている子達を助ける為に自分の身を顧みず奮闘しているのも関係している。どうして自分の時にはそうしてくれ
なかったのかと、雪歩が憤るのも無理はない。どうやら真にとってここが正念場のようだ。




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