過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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137:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/19(土) 14:18:44.89 ID:2+0s0YQD0


「違うよ雪歩。ボクは警察のスパイなんかじゃない。今日はか弱い女の子を守る正義のエージェントとして、雪歩に会いに
 来たんだ。そしてこれが、ありのままの菊地真という女の子なのさ」

 優しい声でボクは雪歩にそう言った。雪歩ははっと顔を上げる。その表情は困惑していた。

「意味が分からないよ真ちゃん……。スパイとエージェントって、何が違うの?どうせ真ちゃんには、私を助けること
 なんて出来ないでしょう?警察の真ちゃんが、極道の私なんかと関わったら問題だもんね………」

 雪歩は諦めた口調でそう言った。こういう所は昔と変わってないなあ。思い込みが激しくて、諦めが早くて………

「違うよ雪歩。ボクは警察なんかにこだわったりしない。警察組織に縛られて目の前で悲しんでいる女の子を助けられない
 なら、ボクはいつだって警察なんて辞めてやるさ。菊地家が途絶えようと知った事か。それよりボクはエージェントと
 して、1人でも多くの人を助ける道を選ぶよ。例えそれが極道の娘でもね」

 そう言って、ボクは雪歩に自信満々に笑いかけてやった。スパイとエージェントの違いが何なのかはボクにもよく
分からないけど、ボクはボク自身の在り方として、エージェントという道を選んだ。決して職業で選んだわけじゃない。
目の前で苦しんでいる誰かを助けたくて、ボクは警察官になろうとしていた。ただそれだけの話だ。別に家を継がなければ
いけないというプレッシャーもない。人助けなら警察じゃなくても出来るしね。




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