過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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298:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:03:13.79 ID:J+3K2cVO0


「14歳になったある日急に声が出なくなってしまったの。歌はもちろん、日常会話すら支障が出てしまった。最初は風邪
 かと思ったんだけど、どうも様子がおかしい。結局原因が分からないまま、1週間ほど安静にしていたらまた歌える
 ようになったわ。でもその時、父がこの世の終わりみたいな顔をしていたの。それで母を問い詰めてみたら、これは如月
以下略



299:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:04:41.13 ID:J+3K2cVO0


「如月の人間は聴く人全てを魅了する魔性の歌を歌うことが出来る。でもこの歌声は、歌い手の命を削る呪いがかけられて
 いるの。私もこの声で歌い続ける限りはその呪いから逃れる事は出来ない。でも如月家が廃業することが決まった今、
 それで良かったって思ってるの。もうあんな特訓を誰もしなくてもすむし、大好きな歌に殺されるのは私が最後だから」
以下略



300:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:05:38.80 ID:J+3K2cVO0


「765プロでの歌手活動は楽しかったわ。春香みたいな同じ道を歩む仲間にも会えたし、明るくて賑やかなレッスンも
 面白かった。私は竜宮小町も嫌いじゃなかったわよ。水瀬さん達からは歌だけじゃなくて、アイドル歌手としての
 可能性を教わったわ」
以下略



301:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:06:48.40 ID:J+3K2cVO0


「如月家が廃業して私はこれから自由に歌えるはずなのに、結局私の心はまだ鳥籠の中にあるのよ。音も光も届かない、
 暗くて寒い鳥籠の中で私は延々と音叉相手に1人で歌う呪われた歌手なのかもしれないわ。だからごめんなさい水瀬さん。
 私はあなたと本気で勝負は出来ないの。そして私の事はもう放っておいて。これからは静かにひっそりと活動していく
以下略



302:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:07:36.82 ID:J+3K2cVO0


「でもそんな生き方、ボクはエージェントとして認めるわけにはいかないな。伊織もそうだろう?」


以下略



303:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:08:12.64 ID:J+3K2cVO0


***


以下略



304:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:09:03.61 ID:J+3K2cVO0


「アイドルとして新たな歌手の可能性を求めて765プロに入ったって言ってたけど、私に言わせてもらうとあんたは如月
 の歌い手のままよ。ダンスレッスンは嫌がるし、他の子と合わせようとしなかったし。あんたは歌の仕事ばかりに
 こだわって他の仕事も受けなかったし、いつも1人で歌っていたじゃない。そうよね春香?」
以下略



305:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:09:45.44 ID:J+3K2cVO0


「それで自分の殻にこもっちゃって不安になって喉をつぶす家の歌い方にすがっちゃって、おまけにスケジュール
 に穴を開けるなんてみっともないったらありゃしないわ。仕事を舐めるのもいい加減にしなさい」

以下略



306:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:10:38.65 ID:J+3K2cVO0


「水瀬さん………」

「伊織……」
以下略



307:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/27(日) 13:11:15.99 ID:J+3K2cVO0


「私も時々くじけそうになるわ。今日だってお父様とケンカして家を飛び出してきちゃったわけだし。でも私には亜美と
 あずさがいるもの。竜宮小町のリーダーとして、私はまだまだこんな所で倒れるわけにはいけないのよ。みんながいる
 から頑張れるなんて綺麗事を言うつもりは無いけど、みんなから力を貰っていることは否定しないわ」
以下略



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