過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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76:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/15(火) 19:29:01.13 ID:5cXtUuQ20


「関東進出苦戦しているようだな。88分家ということは、一族の中でもほとんど下っ端の方だろう?本拠地から遠く
 離れて、一族の援助もろくに受けられず両親揃って働いていて、兄妹達も満足に学校に通えていないところを見ると、
 生活も相当苦しいんじゃないか?余計なお世話かもしれないが、俺達なら何か力になれるかもしれない。俺もお前の
 助けになりたいんだ」

 ここは頭脳労働専門の俺の出番である。西日本では無敵の強さを誇る高槻家ではあるが、関東では未だにその名前を聞く
事は少ない。現代は情報化社会で、情報屋もネット等を駆使して活動を行っているがそれでも生の情報を集める事は大事
である。特に街中の情報を専門にしている高槻家なら、自分達の縄張りは重要だ。しかし関東の縄張りは強固でなかなか
付け入るスキがないのだろう。高槻家の関東進出の話を聞いたのはもう10年ほど前の話だ。それなのに未だにこんな
ボロい木造住宅に住んでいるあたり、やよい達の苦労が窺える。

「……長介、お兄さんのなわをほどいてあげなさい。それからかすみ、おくすりばこからおくちの軟膏をもってきて。
 菊地さんのてあてをしてあげなさい」

「い、いいのかやよい姉ちゃんっ!?こいつら殴りかかってくるかもしれないぜ?」

 驚く長介とかすみにやよいは力なく首を振り、目の前で頭を下げている真に向き合った。




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