過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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778:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/05/12(土) 02:59:06.99 ID:Mh10397Fo


《プロローグ》




ケイネス「これはこれは……お久しぶりですな、先生？」

「ええ、お久しぶりですロード・エルメロイ」


倫敦、時計塔。

その廊下を並んで歩く二人の姿に廊下を歩く生徒たちは一斉に道を開いていた。

片や古参家系において『神童』と謡われた男、ロード・エルメロイ。

片や5代程度の家系ながらその手腕を以って教師として時計塔に勤める貴女。

交流の少ない時計塔ながら、その二人が並ぶという光景に視線が集約しているのが理解できる。

そして、また一人。

赤いコート、獅子の鬣のような色をしたマフラー。

その特徴的な男が二人に合流すると、生徒たちの困惑は最高潮に達していた。

ウェイバー・ベルベット。

たった3代の家系ながら幾多もの『王冠』クラスの魔術師を育成してきた男。

それぞれが各派閥の顔とも言うべき存在が並び立つ。

それは異常であり、何かが起こるということを全員に理解させる。

そんな環境だった。


「……目立ちますね」

ケイネス「だろうな」

ウェイバー「良くも悪くも、だ」


短い言葉を交し合い。

貴女が指を鳴らすと、音が遮断される。

煩わしいのは嫌いだ。

そう、貴女は目を細めて呟いていた。

そして、向かう場所は全員同じ。

学術長は3人が揃って来訪し、それぞれが掲げた手を見つめる。

その手には令呪。

極東で起こる聖杯戦争。

それへの参加を意味する、証明だった。





《プロローグ　ＥＮＤ》


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