42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:19:11.48 ID:NGRuD7KFo
わたしはスクリーンの方に目をやった。
話の筋はまったくわからなかったが、戦争映画を見てたんだったと思いだした。
スクリーンの光が眩しくて目が痛かった。
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2012/05/14(月) 17:20:02.00 ID:NGRuD7KFo
唯「なんでこんなに人気が無いんだろうね?」
梓「何回も同じ映画をやってますから。もうずうっと」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:20:29.47 ID:NGRuD7KFo
唯「あ、そういやわたしのポップコーンは?」
梓「知らないですよ」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:21:00.94 ID:NGRuD7KFo
わたしはポップルについて考えてみた。
それはたぶん、あずにゃんの左手くらいの大きさで、鳥のような形をしてて、映画館の天井にこうもりみたいに逆さまにくっついて、猫風の黄色い目を細めながらまぬけな客がいないかを監視しているんだ。
そんなふうに考えてたら愉快な気分になって、ポップコーンのことをつい許しそうになった。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:21:39.46 ID:NGRuD7KFo
わたしは退屈になって隣の椅子の背を何となしに倒していた。
がらんどうの箱のなかでは乾いた音がよく響いた。
あずにゃんが迷惑そうな顔でこっちを見た。
わたしは舌を出してやった。
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:22:08.01 ID:NGRuD7KFo
梓「……はあ」
唯「ほら、はやく」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:22:36.93 ID:NGRuD7KFo
梓「もう終わりですか?」
唯「待って……そうだっあそこに行ってみたかったんだ」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:23:04.80 ID:NGRuD7KFo
埃っぽいにおい。
薄暗い部屋。
かりかりかりかりかり。
開かれたドアの先から、震動音。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:23:33.36 ID:NGRuD7KFo
瞳が暗闇に慣れていって次第にあたりがはっきり見えるようになった。
それは1匹の動物だった。
あずにゃんは獏だと言った。
わたしは獏がなんだかわからなかったけど、前にテレビで見たアリクイみたいだと思った。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:24:01.22 ID:NGRuD7KFo
【3】
じゃかじゃか。
じゃかじゃか。
じゃかじゃか。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[saga sage]
2012/05/14(月) 17:24:29.26 ID:NGRuD7KFo
澪「惜しかったよ。さああと10分頑張ろう!」
唯「ちょっと待ってよ。澪ちゃん時間偽装したよこれは許されないよっ」
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