過去ログ - 召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その39
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43: ◆1otsuV0WFc[sage saga]
2012/05/16(水) 18:05:39.03 ID:YM2d0y+Qo
戦士「っ!!」ゴシャアアァァ!!

エリート「……化け物め……っ」

 その言葉が全てを言い現していた。ベルゼブブは戦士らと交戦しながら、

 エリートや後方支援の面々を牽制し、有効打を一切、出させなかった。

 いや、出していたのかもしれないが、ベルゼブブにとってそれは、何という事も無かった。

召喚士(戦ってみて改めて分かる。やはりベルゼブブは今までの魔王とは全く違う……っ)

 ベルゼブブに対する畏怖はいつの間にか薄れていた。しかし勝てるとは到底、思えなかった。

 薄れた理由は1つ。生物にとっての本能、簡単に言えば諦めたからだ。

 人間は命の危機に対し、自分よりも強い者に対し恐怖、畏怖を感じる。

 それは命を奪われる、死ぬという現象が脳裏に働くことで、そう感じるのである。

 だが、それを越えてしまえば恐怖など薄れてしまう。つまりそれが諦めなのだ。

 この者には何をどう足掻いても、到底勝ち目はない。時が経てば殺されるだけ。

召喚士(傲慢や自惚れ、過信なんてものは一切ない……、この魔王は……絶対的なんだ)

 演奏会で自分の出番を緊張して順番を待っていると、直前の奏者が自分をはるかに越える、

 金賞確実の演奏を奏でている。それを聞いて演奏を諦めた。召喚士はそんな心境であった。


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