過去ログ - あやせ「-------------------あなたのことが好きです」
1- 20
43: ◆36m41V4qpU[saga sage]
2012/06/13(水) 01:09:42.82 ID:gfJUulNA0

「・・・・・わたしのお礼って迷惑ですか?」


「あ、 いや………………全然」

あやせの表情が曇りそうになったのをチラリと見た俺は、 咄嗟にそう言う。


あやせは俺が手を離す気がないのが分かると、 今度は自分の指先を俺の頬に置いて
最後は優しく撫でた。


そして目を逸らしていた俺の顔は無理やり、 あやせの方に向けさせられる。


「――――――――――――本当?」

大くて澄んだ―――――――潤んだ、全てを見透かされそうな双眼の瞳を俺に定めて
まるで、 犯罪者に刑事が……………尋問するかの如くあやせは訊いた。



「全然……………迷惑じゃないよ」

俺の掌は………………もうすっかり温(ぬく)くなったあやせの首筋やうなじから
ゆっくりと離れた。 そしてまた冷たい箇所を探す為に、 あやせの身体を求めて彷徨った。

まるで嘘じゃないって、 指先で語って証明するみたいに



「あっ・・・・・え!?
お、お兄さんって、 許可してないのに勝手にそんな所まで触るんだッ?
あなたみたいな性犯罪者は――――――――――やっぱり、 ブチ殺しますから!」

「ああ…………良いぜ。おまえに処刑されるなら本望だ」



「テヘ★――――――――なーんてね。
お兄さんの手ってやっぱり温かくて、優しくて、 心も身体もポカポカ・・・する♪」


「あやせ」


「(ハァー)あーあ、
もうわたしの下手な嘘では、 遂に・・・・お兄さんを欺せなくなっちゃいました」


「そう…………みたいだな」



「―――――――――――わたし、 もう嘘吐くのに疲れちゃった」

そう言うと、あやせは俺に自分の身体を横たえてきた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
55Res/45.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice