過去ログ - ほむら「魔女が妖精になった世界で……」
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さっき名前を入れ忘れた1
[saga sage]
2012/05/19(土) 20:03:38.48 ID:s6DyoJKDO
拳を突き上げ同調すると、素早く飛んでター
ゲットの前へ。そして、まずその持ち主を見る。
「ふふ〜ん。まだボーッとしてるな」
それを見て、いたずらに対する安全性を確かめると、号令をかける。
「よし、今のうちだ。やるぞっ!」
「「アイアイサー!」」
言うが早いか、三方向から一斉にケースを押さえ、素早く先程の場所へと戻る。
「うまくいったね」
「楽勝、楽勝〜」
「へっへ〜ん!あたし達の手にかかれば、これくらい、ざっとこんなもんだね!」
だが、彼女らの目的はケース自体には無い。人が
困ったり慌てたりする様を見て楽しむのが妖精なのだ。
「じゃ、後はあのおっさんが困る様子を見てようぜ」
「うんっ」
「その為にやったんだしね〜」
同意しあうと、植え込みの奥から頭だけ出して様子を窺う。
さて、そんな被害者であるサラリーマンは……。
「さてと、コーヒーも飲み終えちまった事だし。そろそろ……って、え?」
無い。アタッシュケースが無い!?そんなバカな!すぐ
脇に置いたんだぞ!眠った訳でもなし。誰かに取られ
たとして、音で気付く筈だ。無くなるなんてあり得ない!
「そうだ。きっとベンチの下に!…無い。なら後ろに…無い。植え込み…に、入ってたら
ガサガサいってた筈だ。そんな音は聞こえてない。よし。離れた位置から見てみれば…」
そう言うと、すぐにベンチから10m程離れた場所に
移動し、向き直ってもう一度良く見てみる…が…。
「………無い…」
その事実に…呆然自失、顔面蒼白…。正しく
そんな状態。だがそれを見ていた妖精達はと言えば。
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