10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/18(金) 18:21:14.29 ID:DRap2D2O0
sideほむら
暁美ほむらは基本的にどの世界でも不思議がられる少女だった。
当然だ、現地から引っ越しはおろか転居なんて小学生のうちから経験する子供はほんの一握りしかいない。
だから少数派である転校生は珍しがられるか、土地が悪ければ多数派にいじめられる対象となる。
その点いままでほむらはうまく立ち回る方法に長けている、それも当然だ。
ループの数だけほむらは必ず『転校生』を経験しているのだから。
しかし、今回は少しだけ違っていた。
和子「はい、中沢君!!卵焼きは半熟と固焼きどちらがいいですか!?」
中沢君「そんな事よりスクランブルエッグが良いです」
和子「廊下に立っていなさい!!皆さんは、特に男子は卵焼きの焼き方に文句をつけるような人間にはならないように!!・・・はいっ、それでは本日の転校生を紹介します」
「アトマワシカヨー」「アハハハ」「マタフラレタカー」
ほむら(始業式を除いてはこれも今まで幾度と無く繰り返してきたことね。・・・本日の?)ガラッ
ほむら「転校生の暁美ほむらです、よろしく」
いつものように黒板に名前を書いて簡潔に自己紹介を終わらせる。
しかしいつものように静まり返る様子もなく、生徒たちはあぁまたかといった様子で、まるでいつものホームルームに一光景のように賑わっていた。
和子「ごめんなさいねぇ、うちは毎日のように転校生が来てるから・・・」
ほむら「いいです、こっちのほうがやりやすいので」
教師に無愛想に告げるとほむらは教壇を降りて席に歩を進める・・・その中でほむらはようやく、今まで探してきた・・・そして今もっとも聞きたかった声を耳にした。
「今日の転校生はなんか無愛想な奴だなぁ」
「転校慣れしてるんだねーきっと」
不満げに腕を組む青いショートカットの髪の少女と、それをなだめるピンク色の髪の少女。
記憶よりも一回り小さく、銀製館学園小等部の制服を着たピンク髪の少女を見て、ほむらは・・・
ほむら(ロ・・・・・・・・・ロリまどかきたあああああぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!)
徹底的に本音を心の鉄仮面で隠し、心の奥底でだけガッツポーズを取っていた。
和子「あ、暁美さん?鼻血でていますよ?」
ほむら「ぁ・・・・・・持病です。」
びしっとスタイリッシュに開き直って、こぼれ出た本音の一端をどうにか誤魔化すほむらだった。
[???」
「ちょっとーーーぁ、カード鼻血で汚さないでよ?」キョーン
「善処するわ」ふぁさっ
「いや、さっきから鼻血吹きながらキメられても反応に困るんだけど・・・」サヤ汗
「ウェヒヒ・・・w」
「ーーーさんもーーーさんで何でそのコスプレをしてるの?というかどこから持って来たの?」ティロッ
「ここは私が望めば何でもアリですから、皆もお話の内容に沿った格好をしてもらいますよ。ーーーちゃんもーーーちゃんも」ウェヒヒ
「うわっ、ホントだ」サヤッ
「ーーーーーはどうでもいい、でもーーーはGJよ…」ホムムゥ
「訳が分からないわ…」ティロッ
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