16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/22(火) 16:43:38.55 ID:QSvM47Xm0
sideまどか
普通であると言う事は案外難しい。
それが元来普通すぎると自覚している鹿目まどかにとってなら尚更のことだった。
人は何も意識しないでも息をすることはできるし、歩くことも走ることもできる
しかしできるというだけで、意識してそれを行うとなると、あるいはそれを具体的にどうやっているかと聞かれると非常に難しくなる。
慣れ親しんだ友達よりも、転校生であるほむらを前にして普通を偽るという行為はまどかにとって難しかったに違いない。
しかしほむらと話す内に、ほむらにはほむらの秘密があることを、まどかは似たもの同士であるが故か感じることができた。
流石に、ほむらが自分と同じ"能力者"であることは予想外だったが。
時間は遡るが、まどかは人を捜してこの縦裂け廃墟に入りこんで、早々に目的を達成し帰るつもりだった。
まどかにとって縦裂け廃墟は、通い慣れた公園のような場所だった。
当然、公園にしては危ないし此処に居るモノが弱いとはいえ危険な存在であることは変わらないと言うことは知っているし
決して一人で入ってはいけないと両親にも厳しく言われている。
しかし、此処に居るモノの一つであろう女にそそのかされ、ふらりと廃墟に足を踏み入れた一般人のOLをほおっておく事はできないだろう。
怪異に襲われ、ショックで気絶したOLをその外見からは想像できない身体能力で抱えて運び
廃墟から外れた道に寝かせておいたところで、まどかは異変に気がついた。
まどか「ママに怒られちゃうかなぁ・・・!」
ガガガガガガガガガガ!!!!
という岩を削る勢いの連続した炸裂音に一瞬だけ耳を塞ぎ
それが少なくとも平和な日本の日常とはかけ離れた機銃の銃声であることが
すくなくともテレビでしか聞いたことがないにしても容易に理解できた。
まどか「廃墟でまだ誰か襲われてる!?」
廃墟に住み着く住人達の明確な殺意の念を感じるとまどかはランドセルから怪しまれない程度に分解しておいたクロスボウを組み立てて戦闘準備を整えた。
まどか「ウェヒヒ、大目玉確定だね・・・」
敵と相対する恐怖よりも、母に怒られることを憂鬱に思いながら
まどかは迷うことなく廃墟に駆け込み、新しい親友に襲いかかるゴーストにアビリティ、森王の槍を放った。
[????]
「ヤドリギ使いなのね」ホムッ
「あ、やっぱりバレちゃった?」ティヒヒ
「このほむらはともかく、私はるるぶも網羅しているしね」ホムドヤァ
「でもこの状況を打開するには厳しいんじゃないの
?」サヤッ
「問題ないわーーさん、ここは私が颯爽と登場して・・・」ティr
「「その必要はない(ですよ)わ」」ホムウェヒッ
「えっ?」
「・・・・・・・・・・・・」キュップィ
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