22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/25(金) 18:11:55.57 ID:x/tosUYk0
静まり返った真夜中の公園にマミは立っていた。
すぐ近くの階段の上にふわりと音もなくほむらは降り立った。
マミ「言ったとおりきたわよ・・・と言っても、あれを『言った』といって良いものかしら」
ほむら《後で公園で待ってて、詳しい事情はそこで話す》テレパスィー
ほむら「念話という魔法少女の能力の一つよ」
マミ「魔法少女、それが貴女のジョブ?」
ファンシーな響きに少し羨ましいと思いながらマミはほむらに問う
ほむら「そうね、この世界の定義に会わせるならそうだと思う」
マミ「まるで異世界からの来訪者のような口振りね?鹿目さんには聞かれたくないようなそぶりだったけれど、それが貴女の秘密なのかしら?」
マミの試すような口振りに、ほむらは髪をかき分けて答える。
ほむら「そうよ・・・私は、本来この世界にはいない人間・・・いえ、人間ですらないわね、この世界でいうゴーストに近い存在・・・それが魔法少女よ」
マミ「!?」
ほむら「私の居た世界は、神秘なんてものは存在しなかった
あるのは希望と絶望・・・それを食い物にする悪魔だけだった。
悪魔は私たちに『どんな願いも叶える代わりに、魔法少女になってよ』と契約を持ちかける。
そして魔法少女となった者は魔女という化け物と戦うことを運命つけられたわ」
マミ「つまり暁美さんも異世界人からの来訪者で、願いを叶えて世界を渡航した・・・?
まるで超絶魔道具(メガリス)ね…でも秘密は、それだけじゃないんでしょう?」
マミの問いにほむらはコクリと頷き、話を続けた。
ほむら「願いを叶えるために悪魔と契約した少女は魂を抜き取られ、このソウルジェムへと変換される
そして魔法を使いすぎて汚れきったソウルジェムはまた別の魔女を生む・・・それが悪魔のねらいよ」
ほむらの言葉に、マミはほむらがまどかに隠そうとしていた秘密がこれであると確信した。
マミ「イグニッションカードに近い封印具だと思っていたけど、まさかそれが・・・!!じゃあ肉体は・・・!!」
ほむら「えぇ・・・私たちにとって肉体は外付けのハードウェアにすぎない、ゾンビのようなものよ」
ほむらは狼狽するマミにあっさりと、あっけなく自らの秘密を暴露した。
マミ「そんな事、私たちに教えて良いの?信じないなんて事はない、なにより私たちが非常識というものに慣れきってしまっているからね
でも・・・相手が相手なら貴女、その場で消されても」
ほむら「貴女だから明かすのよ巴マミ、別の貴女のたっての願いでね
次も錯乱するかもしれないけど、もう少し早く話しても良いって」
マミ「・・・どう言うこと?」
ほむら「私の願いは、私の世界で死んだ鹿目まどかとの出会いをやり直すこと
そして、鹿目まどかを魔法少女にしないこと・・・その為に私は幾度となく過去へわたり、幾多の世界線を横断してきた」
マミ「時間遡航(タイムトラベル)・・・!!」
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